VR技術が抱えるコストの課題

VRの導入コスト

すでにさまざまな業界でVRが導入されていますが、これからビジネスにVRを導入しようと考えているのなら、導入にかかるコストについてよく考える必要があります。
家庭用のVRゴーグルのなかには比較的安価な製品も登場しつつありますが、企業がビジネスで活用するような本格的なコンテンツの場合、必要なVR機材も家庭用と比べて格段に高額になるでしょう。
資金の潤沢な大企業ならともかく、資金力にそれほど余裕のない中小企業にとっては、VRを導入したくてもその導入コストがハードルにならざるを得ないのです。

もちろん、VRゴーグルの価格はさまざまです。
スペック次第で数万円から数十万円、またはそれ以上とその価格差は大きいですが、どんなに安価なものでも1台数万円することは覚悟する必要があります。
それを何十台も導入するとなると、それだけで数百万円以上の資金が必要なわけです。

必要なのはVRゴーグルだけではなく、付属品も必要です。
加えてタブレットやカメラなど観察に必要な機材のコストも考えると、導入コストだけでもトータルでは相当な高額になります。
これは資金力の乏しい企業にとって大きな課題です。

VRコンテンツの制作費用

導入コストが高額になる傾向があるVRですが、機材にかかるコストよりも、実際にVRで使用するコンテンツを制作するための費用の方がさらに高額になります。
コンテンツの内容によってコストはもちろん千差万別ですが、映像を簡単に編集するだけでも30万円程度は必要と考えた方がよいでしょう。
360°動画や3Dモデリングを使ったオリジナルコンテンツを制作しようと思うと、100万円以上の予算は見ておかなければなりません。

なぜこのように費用に大きな差が出るかというと、必要とする編集技術や機材に違いがあるからです。
凝ったコンテンツほど編集にも高度な技術が要求されるため、そうでないコンテンツより必然的に費用は高額になります。
VR動画は1台のカメラのみで撮影するのではなく、複数のカメラで撮影した映像を組み合わせて360°動画に変換する必要があります。
複数の映像を自然な一つの映像につなぎ合わせるには、高度な編集技術と多くの工数が必要になるのです。

また、水中カメラやドローンなど特殊な機材を使った映像が必要になる場合、通常の機材以上のコストがかかります。
そのため、使用する機材によって15万円~30万円ぐらいは簡単に変わってくるのです。

VR動画の制作にかかる費用はそれだけではありません。
撮影に携わる人が多くなるほど人件費も高額になるのは当然です。
撮影スタッフだけでなく、ナレーターやモデルなどのキャスティング費用もかかります。
加えて、外部スタジオで撮影する場合はそのスタジオの使用料などの費用がかかることも忘れてはいけません。