メタバースの具体的な活用方法

メタバースの活用方法1.企業イベント

ビジネスでのメタバースの活用方法として、どの企業でもすぐにできるのがイベントの実施です。
企業にはさまざまなイベントの機会があります。
会社説明会や商品の展示会などです。
こうしたイベントは、すべてメタバース上で開催できます。

実際2022年には、日産自動車が新車発表会をメタバース上で実施しました。
アバターになった副社長始め同社のスタッフが登壇し、プレゼンテーションを行ったのです。
また、試乗体験もメタバース上で行ったように、企業から一方的に情報を発信していた時代とは違って双方向型のコミュニケーションの実現にメタバースは大きく寄与しています。

日産自動車以外でも今後、採用活動や販売促進、マーケティングなどにメタバースの活用を始める企業は増えていくでしょう。
講師が一方的に話すセミナー等では既存のウェブ会議システムがまだ有用ですが、参加者とのコミュニケーションを重視するイベントではメタバースが最適です。

メタバースの活用方法2.バーチャル会議

2020年以降、多くの企業がテレワークを導入しました。
Zoom会議も一般的になった昨今ですが、バーチャル会議こそメタバースの優位性が大いに生かせる場です。
メタバースを使えば、アバターが自分の代わりになってほかの参加者と身振り手振りでコミュニケーションができるようになります。

また、絵や図を示して説明するスタイルもメタバースの方が視覚的に有利です。
これまでのZoom会議よりも、参加者の意思疎通が図りやすいと言えるでしょう。

メタバースを活用したバーチャル会議では、育児、介護、障害などの種々の事情で通勤が困難な社員も、ほかの社員と同じレベルでチームに参加できるようになります。
メタバースが普及すればそもそも物理的なオフィスさえ必要なくなるので、オフィスの運営にかかっていたコストが大幅に削減できるようになることも期待できるでしょう。

メタバースの活用方法3.教育

すでに多くの導入例がありますが、教育現場もメタバースの導入には格好の対象です。
学校教育といえば、これまで一人の教師に対し数十人の生徒が話を聞いているだけというスタイルでした。
教師が一方的に話すだけになっては、生徒の集中力も低下してしまいます。
メタバースを導入することで、こうした従来のデメリットが解消できるのです。

実際、角川ドワンゴ学園という通信制の高校ではすでにメタバースやVRが授業の一部に取り入れられています。
バーチャル空間上に自分以外の生徒もアバターとして存在しているため、通信制でも孤独を感じることがありません。
実際に授業を受けているのと同じぐらいのリアリティーがあります。
同様の理由で、企業研修や企業教育にもメタバースの導入には大きな効果が期待できます。