金融業界

お金とグラフ

現在の金融業界の実態とは?

多くの企業がオンラインシフトする中で、いまだオンライン化が進まないのが金融業界です。
一部の領域でもDX化に取り組んでいても、コロナ禍以前から取り組んでいるせいかを考えるとあまり進んでいない状況といえます。
銀行の業務が低金利の長期化をしてしまったり非金融業が金融業に参入して獲得競争が激化し、さらにコロナ禍の影響でユーザーの行動制限も出てきてしまっています。
こうした状況を打開するためにも金融のDX化を浸透させる必要があると言えるのです。

DX化が進まないその背景とは

買い物や生活でオンラインが多く使われるようになり、決済などもどこでもできるオンライン化が求められてる一方で、安全性や現金主義といったマインドがDX化をより遅らせていると考えられます。
さらに現在ではユーザー視点で作成された金融サービスに近いアプリなどが登場し、金融機関が提供しているサービスに物足りなさを感じてしまうユーザーも増えて来てしまっているのです。

金融機関が提供しているサービスに不満を持ってしまえば、いくら金融業界がDX化に踏み切っても、肝心のユーザーが他に流れてしまうためDX化が進みにくくなってしまうのです。
この世に非金融プレイヤーが金融領域に進出してしまっているため、銀行の存在意義自体が問われるようになってしまっていると言えます。

加速するデジタルバンキング

金融機関もデジタルバンキングの動きは加速していて、昨年2021年5月にはふくおかフィナンシャルグループがみんなの銀行というサービスを開始しました。
このみんなの銀行は国内初となるデジタルバンクで、口座開設入出金やお金の管理を全てスマホの専用アプリで完結できます。
これにより金融業界がいま課題としている若年層との接点を作り出す、という取り組みが成功しつつあるのです。
特に若年層の間では決済サービスは完全にオンラインで完結して欲しいと考えている人も多いため、その需要に合わせたサービスの提供が必要となっています。
こうした考えは若い層に限らず高齢者でもデジタル技術への関心が高いユーザーであれば同じように注目している部分でもあります。

店舗とオンラインの両立

全てをオンライン決済で済ませたいと考える若年層が今後増加していき、オンラインサービスの充実を測らなければなりませんが、だからといって実店舗を完全になくすことはできません。
お金の貸し借りや金融商品の購入などは専門のコンサルタントが実際に説明してくれることによって安心感を得ることができます。
対面で行うべき部分とオンラインで行うべき部分の切り分けが上手くできれば、金融のDX化も今後はスムーズに進むのではないかと考えられます。
現金主義という言葉もありまだまだ課題が多い分野ではありますが、適切にDX化が進めばより使用しやすいツールとなるでしょう。